粋とKAWAII交差するあの街で

きらきらの瞬間ずっと覚えておくための備忘録

【ナイトメアホスピタル2024】弾むようなトキメキは………?

 

 

せっかく新幹線のお得な切符を手に入れたのにきちんと説明書き読まないから無駄に片道分の切符を追加で買う羽目になりました おさしみちゃんです。怠慢の罪、いてぇ〜、、、。

 

今日はね、和田くん3本目の主演舞台『ナイトメアホスピタル2024』を観に行ってきた感想文です。“にせんにじゅうよん”じゃなくて “にーまるにーよん”て読むってカテコで知ったよ。シアター1010は“いちぜろいちぜろ”だと思ったら“せんじゅ”と読むらしい。ナイホスのおかげでまたひとつ賢くなりました(どや)

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パンフ、ビジュもボリュームも紙質も良すぎた件

前回主演の桃太郎は有名すぎる昔ばなしであらすじを読むまでもなかったけど、ナイホスは何度読んでも、

 

分からん。

 

 

いや、ほんとに、

 

分からん。

バレンタインデーが近づく2月。
とあるヤクザ組織の鉄砲玉『赤井田祐三』は、お腹がまるで妊婦のようにおおきくなってしまい、隔離病棟で入院していた。医者が診断するには、想像妊娠だという。

男が想像妊娠なんてするわけがないと、医者に不信感を持つ祐三。しかし、妻の『赤井田恵』は、夫が心配でたまらないため、病院にいろという。苛立つ祐三は余計に妻恵につらくあたる。それでも笑って献身的に仕える恵…

ある日、猛烈な腹の痛みを覚える。ナースコールを押そうにも、コードが絡み合い押せない。気絶しかける祐三。しかし、次の瞬間、なんと祐三のお腹から真っ黒な男が現れたのだ!

男は、『魔界の王』だった…

 想像力の乏しいおさしみちゃんの脳ミソでは何度読んでもハテナしか浮かばなかったので、百聞は一見にしかず。生まれて初めて北千住に降り立ちました。夜公演前、満員電車の洗礼で体感5キロ減量しつつ(あれに毎日乗ってる人間すごすぎる)えび座ぶりの和田くんにワックワク〜のウッキウキ〜のバッキバキ〜(by.露木)な感じで胸を弾ませちゃったよね。田舎者が都会に行くというのは、天使が人間界に行くくらいハイカラなことらしいので。改めて、遠征は一大イベントだということを噛み締めながら連日会場まで向かいました。

 

 

想像妊娠する祐三

物語は、とある病棟の一室で繰り広げられます。ぐるぐる渦巻く紫色の空間で不穏な病室。いかにもあやしいことが起きそうですねぇ。5つ子でも産むんか?てくらいお腹の膨れたわだくん、もとい、想像妊娠と診断された祐三がベッドで寝転がってる映像は金輪際見れないと思ってちゃんと目に焼き付けてきました。いやてかね!和田くんの横顔ばか綺麗で!ふだんさ、じっとしてる横顔眺められることなんてないじゃん?おでこ~鼻にかけての凹凸の美しさたるや… 鼻根てあんなにくっきり窪むんだ… 爽やかでやわらかい印象のお顔なのに骨格がはっきりしていて和田くんのお顔がもっとすきになりました。おじいちゃんが選んだアイドルってすごいな流石だなのきもち。

ラジオから流れるBecause Valentine(ナイホスのめっちゃかわいいテーマソング)を聞いて「もうすぐバレンタインだね」ってサビを口ずさむ恵がとってもかわいくて!あんな美声で歌えたら楽しいだろうなあって羨ましくなった。ところで祐三がラジオ止める時、棒使ってる時と手で消してる時なかった?

恵は祐三に冷たくキツく当たられてものらりくらりと交わしながら楽しそうに会話を続けている天然な奥様。でも想像妊娠の診断が怪しいと感じて木野寺に「最近うらないが上手くいかなくて…」とウソの診察を持ちかけ、見事(?)うがい薬を処方されたことで「この病院、ダメだと思う!」ときっぱり見切りをつける正常さは持ち合わせている。ヤブ医者と分かったあとも「あなたとこうしていれるなんて!」「おかあさん働くよ〜🎶」と陽気な姿は天然というより肝が据わってるんかな。 そんな恵に対していちいち「おい!」とか「うるせー!」と当たる祐三は大型犬が吠えてるみたいで、これはからかい甲斐100ですね。あらすじに記載されてる“それでも笑って献身的に仕える恵…”から得た印象よりもコミカルな夫婦だと思いました。

 

一方、その頃魔界では…

露木(らいと)と女王の登場。魔界の学校を首席で卒業したエリートな露木は王子が人間界で受ける試練のお手伝いをすることになりました。激しい雷鳴とともに響く女王の高笑いは迫力が桁違いで、セリフのひとつひとつが心臓まで届く感じ。ナイホスに出演されているみなさん演技が上手なんだけど、女王役の小玉さんが出てくると素人目にも分かるくらい空気が引き締まって、長年舞台で活躍されている女優さんはやっぱり違うなと圧倒された瞬間。「説明しよう!」と説明セリフが好き(自称)な女王様によって舞台の序盤でこの物語はこういう設定です!と前提条件が植え付けられるのとっても良かった。「特にこういう荒っぽい設定の舞台はね!」←ありがたい。

 

紙を授けてくれた神を信じる神父 上泉

祐三の病室に突撃してきて真顔でマイケル・ジャクソンを踊りきった上泉くん。新進気鋭の若手俳優さんかと思ったら、ジュニアの渡邉心くんでした。ちいらいは和田チルドレンなので顔と名前が一致してたけど、心くんはナイホスで覚えました。島動画がサ終してしまったせいで心くんがどんな子か分からないのが惜しい。はじめは緊張してそうだなあなんて思ったけど、後半になるにつれアドリブも入れてきてとってもいい味だしてた。「水ならあるよー!」←かわいい。上泉は自分を神かと錯覚していたけど、御手洗に入った時にトイレットペーパーがなくて困っていたら宙から紙が降ってきてそれから神を信仰している愛すべきキャラ。首からさげてる十字架をびよんびよん伸ばして印籠のごとく見せつけてる。

そんな上泉くんと主治医の木野寺は共に天才中学出身で、親友でありライバルだった。上泉は木野寺にも神を信じてほしいと願っているし、木野寺は神に陶酔する上泉を救いたいと思っている。ここのふたりのやり取りや動作がとっても厨二ちっくで木野寺を演じる古賀くんの完璧な世界観に飲み込まれそうでした。

木野寺と上泉の感動の再会(厨二全開いざこざ)に巻き込まれ、上泉に「あなたのソレ、おかしくね?」と指摘される祐三。すると突然「お、おなかが…痛い………」と陣痛を訴える。ヤクザの鉄砲玉なのに腹じゃなくておなかって言ってるのかわいい。「吸え!吸え!」「吐け!吐け!」と正反対な木野寺と上泉に振り回されるも奇跡的にラマーズ法で呼吸できてる祐三。産む瞬間、おくちでっかく開けて「うわああああああああああ」と叫ぶ姿が実写版カービィすぎて感情のリミッターばぐだった。かわいいなおい。ちいの、そこ代われ。

 

魔界の王となる男 爆誕

じわじわ音階が上がる不穏な旋律と加速するドラムの打ち込みでボルテージが最高潮に達した瞬間、満を持して魔界の王(千井野)が誕生。もうね、人間界に出てきたちいのさんオーラが半端じゃなくて!開いた口が塞がらなかったもんね。ありえない等身に整った顔面、魔界のプリンスとして申し分ないビジュアルで会場ヒィィ………ってなってた。ちいの、まちがいなくじむしょの希望。次世代スター。生ちいの初めて見たので腰抜かした。

魔界のプリンス爆誕に気を取られつつ、本命わだくんの活躍も見逃す訳にはいきませんので。ばっちり見てきましたよ。

その名の通り七つの大罪を題材にしたヘビメタ調の『S.E.V.E.N』で踊る和田くんはバチバチにかっこよかった(泣)千井野を産んだあと、右手を支えにして背中を反らしながら起き上がる祐三はまるで悪魔取りつかれてるみたいでゾクゾクしたし、ビートに乗って少し睨むような強めの表情が見えるときとかうわーーーー新鮮ーーーー曲、20分くらい続いてくれーーーー!(?)になった。へその緒で繋がった祐三と王子が交互に正面と背面を向く演出は人間界と魔界がほんとうは交わることのない世界線てことを表してるみたいで、ダンスにも物語が組み込まれてるのがおもしろかった!

ていうか舞台の出演者がみんな踊っていたことにびっくりした!当たり前のように演技もダンスもオールマイティにできる器用なひとたちが集まった作品なんだと知って、いやあ…北千住まで来た甲斐がありすぎた。ひとりひとりの紹介パート、映像も組み込まれていてどちゃくそかっこよくてさ。あれデジタルに放たないのは罪だな。(訳:ダイジェストください)

 

① 強欲の罪

無事、人間界に転生した王子、ばちばちに踊ったあとなのに本編ではバブーてハイハイしてて(えこれ見ていいんか…?のきもち)こちらが罪悪感。露木がうさぎさんのかたちに切ったリンゴを食べさせると「はあ、キツかったー はあ、だるかったー」と喋れるようになる王子。付き人の露木が人間界での試練について説明します。それは、自分を産んでくれた祐三に七つの大罪 傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲(らいと噛まずにスラスラ言えていてすごい)を犯させること。「ゆうぞうさん、ゆうぞうさーん、気持ちのいい朝ですよー」と介護士さんばりの優しい言葉掛けで祐三を起こす王子(見習います)それでは起きないので露木がへその緒を引っ張って起こします。祐三と王子を繋ぐへその緒は無理に引きちぎろうとするとビリビリの痛みが流れる仕組み。

むりやり起こされた祐三はガウガウ噛みつきながらも(犬認定)、露木に「タダでとは言いません。スペシャルな特典がございます」(スペシャル!?で嬉しそうにする祐三)(中のひとの人格)と言われ、お金がたくさん入ったアタッシュケースを見るとご満悦の様子。あっというまに強欲の罪達成です。ちょろい。

ちなみに魔界の住人が人間界に来た時には、人間界専用の名前を付けるらしい。女王はセリーヌ・ディオンヌ魔蛭←すごい漢字 祐三が王子につけたのは『ブラックタイガーせんしゃ』せんしゃ強ぇんだぞ!?っていうけど王子ぜんぜん納得してなくて「…つけてくださぁい」て無かったことにしようとしてるの不憫でかわいいだった。

 

② 暴食の罪

調子に乗った(失言)、調子が出てきた祐三は「メシを持ってこーい!」と暴食の罪クリアに向けて食事をはじめます。罪クリアてなんなん。舞台上段で繰り広げられる天使と医者の掛け合い(私、失敗しないので)も観たいのに、祐三のもぐもぐタイムも同時進行されていたので目が足りない。暗闇でもぐもぐする祐三の傍らには露木がいて、祐三の食事をしれっとつまみ食いしたり、萌え萌えきゅん🫶🏻のおまじないをかけてあげたり、自由奔放に過ごしていてかわいいだった。

 

③ 色欲の罪

強欲、暴食と7つ中2つの罪があっけなくクリアされたため「なんだか順調すぎるな」と拍子抜けする王子。「このあとが大変なのだぞ」と女王が言い聞かせたのも束の間、雑誌を眺めた祐三の「このねえちゃんおっぱいでっけぇー!」発言にてライトが点灯。祐三の色欲レベル中2でかわいい。序盤の祐三わりとぷんすかしてるから、満々の笑みでねえちゃんを見る表情をどうしてもガン見したくて。なんでこちらが祐三より罪の意識を持たなきゃなんだ かんべんしてほしい(?)

 

俗に言うビジュアル系バンド!?

ここまで気絶していた(長い)恵、上泉、木野寺が目を覚ますと目の前にいた魔界の住人に驚きます。今まで黙ってたけど実はバンドなんだ!これからはバンドで食べていこうと思って!びっくりさせちゃうから想像妊娠というびっくりを1個クッションにして!とごまかす祐三。に、ちゃんとごまかされる恵。泣いちゃいそうだよ。

とっさについた嘘から俗に言うビジュアル系バンドとなった祐三たち。「まずはボーカル!王子!」「えぇ!?よりによってボーカル!?…イ、イエーイ!」「ギター!露木!」「シャケナベイベーーー!!!」「あなたはなんなの?」「俺?俺はそのー、、、なんだっけほら!べんべんするやつ!」←ここめっちゃ和田くんで草。「三味線?」「そう三味線!」「このいちばん禍々しいしいのは?」「わたしは魔笛よ」「フエだね」「ピーヒャララ!ピーヒャララ!」掛け合いのテンポが天才的におもろくて降参。

このあと祐三の掛け声でバラバラに演奏するんだけど、王子の日替わり選曲『センセーション』回あってありがたかった。し、だんだん息あってきてワロタ

なんだかんだあって(?)上泉と木野寺を病室から追い出し、病室で練習を見たいと言った恵も追い出す祐三。「本番まで取っておこうっていう俺の気持ちがわかんねーのかっ!?(首激しくコテン)」←とおるくん!!!?

 

スナックホスピタル

女王と天使が病院内で鉢合わせしてしまいます。天使は病院で患者の需要に応えてこっそり営業するスナックのママあけみと名乗っていて、人間界を観光中の女王との掛け合いが見事なアドリブ満載のシーン。おなか抱えて笑った。舞台だからさ、お上品に「ふふふっ」くらいに抑えておきたかったのに思わず盛大に吹き出した。し、ゲラゲラ笑ったよね。お酒(エタノール)注文するとき飲み方聞かれた女王が「私は何も足さない、何も割らない」と言っていて憧れたので、以来おさしみちゃんも焼酎はストレートで飲んでます。かっくい〜!(cv.天使)

祐三さん、このひとつ前にある天使が出てくるシーンでも初日はベッドで薄目開けてるし、ここでもにやにやしやがら寝転んでたからよっぽど武藤さん小玉さんのやり取り好きなんだなと思って、こちらもニヤニヤしながら拝見させてもらいました。はじめは頑張って堪えてるお顔も見れたけど、いつのまにか読んでた雑誌で隠すという小技を習得してまして。アドリブもどんどん盛られていって、千秋楽を迎える頃にはもはや隠す気ないくらい笑って震えていてかわいいだった。

 

④ 傲慢の罪

恵が王子と露木に祐三とのなれそめを語るシーン。「うー↑ちー↑、OLやってん(朝ドラヒロイン風)」「なんで関西弁?だめだとりあえず1回聞こう」

恵の仕事が上手くいかないとき、公園に行ったらたこ焼きを売っていた祐三。どうせ捨てるつもりだったと恵にたこ焼きを渡す(王子と露木すすり泣く)「そのたこ焼きが、、、、ほんとうにまずくて!」まずいんだー(笑)たこ焼き屋さんの祐三くびかしげててかわいい。鉄板に肘載せてると焦げちゃうよー(おせっかい)恵はそんな祐三といっしょにいると幸せになれると占いで知って結婚することに決めたらしい。いい話。(王子と露木号泣)

目を覚ました祐三に恵はとっておきの衣装差し入れます。バンドの発表会用のやつね。でも祐三は「イブさんとローランさん」の一張羅、ワインレッドのラメ入りダブルスーツを着るからいらないと押し返します。それでも引かない恵に対してついに「もう出てけ!」と辛く当たる祐三。もー、なんでそんな言い方するんよ。ずっとくちとがらせながら見てたわ。王子と露木も「あんな言い方しなくても…ねぇ?」「行ってしまったぞ?…ねぇ?」と心配します。恵が出ていってせいせいした顔の祐三は「いーのいーの、どうせ俺がいないと何も出来ない女なんだ」と笑いながらトドメの一言を刺します。その瞬間、傲慢の罪達成です。もうほんと祐三さいてい男だよ!!!?こちらが先に憤怒の罪犯すとこだった。

 

⑤ 嫉妬の罪

嫉妬の罪はまじでしょーもなくて草。王子と露木といっしょに御手洗に行ってチクショー!てなるんだけど、その間に病室に忍び込み聖水(エビアン)をテーブルに置く上泉。祐三が嫉妬するたび病室のライトがチクショー!てびかびかするから「え、なにこれ何これ?どっきり?グランプリ?水曜日のほう?!」←テレビっ子すぎる。

3人が戻ってくる気配を察して「まずい!隠れる場所はー…ここ!」で祐三のベッド脇をえらぶ上泉くんおばかでかわいいですね(すっかり上泉のファン)仕掛けて置いた聖水(エビアン)を王子が飲むけど無害な様子を見て「エビアンじゃなくてボルビックだったかーーーー」て頭かかえる上泉くん、おばかでかわいいですね(2回目)

 

このあとのダンスパートがめちゃくちゃ素敵で!あとは憤怒と怠惰の罪を犯すだけになった祐三。怒らせるために王子がべろべろばーってするけど、祐三はううんて首を振ってて(かわいい)唐突にダンスが始まります。わだちい・恵こころ・天使らいとのペアで社交ダンスするんだけど、わだちいがさ。美しすぎて。顔強すぎる。他のペアは踊り追えるとお相手を変えるんだけど、わだちいはへその緒で繋がってるから離れられず。違う人と踊ろうとする王子を毎回やれやれ顔でひっぱり戻す祐三とか、自分もうっかり恵のほうに行こうとしたのにへその緒に気付いてため息ついちゃう祐三とか、ちいのがプリンセスポジだからずっとリード役で踊る祐三とか、とにかく好きなシーンだった。

天使が「はい次の方ー、次の方ー、もうこんなことしてる場合じゃないのにー!」と嘆き、恵が「ゆうぞうのばかー!」と叫んで、勇(祐三を慕うヤクザ)が祐三から預かった空砲をバーンバーンて撃つふりをする。いよいよ物語が終盤に向けて動き出すように感じてすごくドキドキしたよ。あとね、みんながワンシーンずつ出てくる間、わだちいはずっとダンスのポーズのまま組んでいてくれてて、ありがとうございますありがとうございます(土下座)←生粋のジャニヲタなので綺麗な顔2つ並んでるの嬉しすぎる

 

くまのぺーさん

なかなか怒らない祐三を怒らせるため絵本の読み聞かせをしてくれる露木。絵本で怒らせようとする露木も、「絵本読んで!」て喜んでる王子も、王子と並んで体育座りしてる祐三もみんなIQ下がっててかわいい。らいとがクリストファーロビンに似てるから採用されたらしい。ぺーさんとクリストファービロンを襲う「無慈悲なハチたちに怒りが湧いてきませんか?」て露木が聞くけど「悲しみしかないね」ていう祐三と王子←やさしい

 

つゆきんとはなたん

「神を連れてきたぞー!」と上泉が病室に招いたのは天使ちゃん。病室で再開した天使ちゃんと露木、実は恋人同士ということが発覚します。嬉しそうにしている天使ちゃんと気まずそうな露木の様子を見ておちょくる祐三は、おやおやおやおや?もしかして付き合ってる!?禁じられた恋ってやつ!?とここでも中学2年生でかわいい。はじめは「いや別にそういうのじゃ、、、」て隠す露木に、「うれしい?うれしい?」て追いかける天使ちゃん(かわいい)。お仕事中だったため堪忍袋の緒が切れた露木は「うるせーんだよーーー」と元ヤン人格が現れてしまい、「ごめんなさーいーーーー」と天使ちゃんは泣きながら出ていってしまいます。「あんな言い方しなくても、ねぇ?」「行ってしまったぞ?ねぇ?」とか言って井戸端会議を開く祐三と王子←祐三おまこれがひどい扱いって分かるんやな

露木はちゃんと王子に断りを入れつつ、天使ちゃんを追いかけて行ってえらい。

嵐のようなつゆはなカップルが去ると、またまた王子に聖水(今度はボルビック)を突き出す上泉。その聖水を奪って代わりに勢いよく飲む祐三。魔界の王が何かしたか!?と上泉に詰め寄り、もしコイツが世界をドカンとやったら倒すことを考えればいいと王子をかばいます。その行動に嬉しくなった王子が精一杯ふてくされながらソファーにドカッと座る姿(しかも上泉にのしかかりながら)が最高に愛らしくて良かった。てか和田くんの給水正面から拝めるのありがてぇ(全和田担の総意)

 

⑥ 憤怒の罪

はなたん(天使ちゃん)を追いかけて行った露木が「ごめん悪かった」「最近仕事が上手くいかなくて」と謝り、事情を話すと「そういうことなら怒らせちゃいましょ🎶」と名案を思いつくはなたん。はなたん得意の恋の魔法で、恵に好きな人が出来たことにして祐三に嫉妬させる作戦。「なんだかんだ言って男女のもつれがいちばん感情ぐらつくからね〜」←いちばん悪魔

しかし、狙い通りとはいかず別れ話を切り出す恵をそのまま受け入れてしまう祐三。最初に露木からもらったスペシャルな特典入りのアタッシュケースを恵に渡し、ふたりの関係を終わりにしてしまいます。病室から出ていこうとする恵を一度だけ引き止めて、苦労しないようにお金を渡す祐三がさ、もう苦しくて苦しくて。アタッシュケースを手渡したあと1回だけコツンてケースに触れる姿が未練を感じさせて余計に辛かったなあ

 

そして“なんかいたたまれない空気になった”病室に勇が襲撃してきます。空砲だと思っていた銃が実は本物で、それが暴発した結果左腕を失ってしまい、かつ祐三に裏切られたとヤケになった勇は祐三に銃口を向けます。「お前は優しいやつだ、撃てない」と祐三が諭しますが勇はついに発砲します。その瞬間、祐三を庇ったのは恵です。自分のせいで恵が撃たれたと気付いた祐三は「俺のせいで…俺のせいで…」と繰り返し、後悔と怒りを爆発させます。憤怒の罪達成です。この怒りは罪というよりむしろ正義。回を重ねるごとに感情があらわになり、込み上げるような怒りは客席を圧倒させるくらい迫力があって胸が痛くなった。

ここに木野寺が現れ、「僕はもう、ヤブじゃない!」と悪魔の力を宿した右腕を掲げます。わだちいここの3人で恵を担ぎあげるシーンは完全にデドアラの世界観で嬉しくなる(アドリブに出てきたからってSHOCKの話していいわけじゃないぞ)あとねあとね、祐三が恵をお姫様だっこしてベッドに下ろしていて、まさか好きな人がお姫様だっこしている姿を見ることになると思わなかったのでしんだ。おさしみちゃんも、運んでくれ、、、、(遺言)

 

⑦ 怠慢の罪

ベッドで横になる恵に付き添う祐三。髪を分けてあげたり、手を握っていたりして失ってからでしか大切なものを大切にできない自分を責めているようにも見えて苦しかった。

いよいよ最後の試練を迎えます。はじめに露木が読んだ本の最後のページには、7つ目の罪を犯すと王になれるが祐三がしんでしまうこと、試練を放棄すれば王子がしんでしまうことが書かれていました。このときほど祐三が静かに怖い目をしていたことはありません。王子はもう試練なんて辞めると言い出します。それはつまり、王子がしんでしまうということ。祐三は握っていた恵の手をそっと離し、ふとんを掛けてあげます。自分のことはいいから、てっぺんに登り詰めろと王子に説得したことで、生きることを放棄したと見なされた祐三は最後の罪、怠慢の罪を犯したこととなりました。

徐々に弱っていく祐三。魔界への扉が開き、前に進むしかなくなった王子との別れのシーンは悲しくて苦しくて思わず涙が出そうでした。

7つの罪をすべて犯した祐三にはひとつだけ願いが叶えられる権利が与えられます。永遠の命というのはだめですけど、という前置きをきいた祐三がそれならとすぐに思いついた願いは「恵を幸せにしてくれ」でした。妻の大切さに気づいた時には自分のいのちが途絶えてしまうとは何と酷なことか。いつもはそのままベッドの足元に寄りかかっておわりを迎える祐三でしたが、千穐楽では恵のほうに近付くも途中で力尽きて倒れてしまう姿に胸を打たれました。

 

舞台は暗転し、冒頭の場面に戻ります。しかし、祐三は想像妊娠ではなく銃が暴発して左腕を怪我したから入院していることになっています。もしかしたら全て悪い夢だったのか?左腕を失った勇は健康そのものだし、生死をさまよった恵は健気にお見舞いに来てくれています。どんな夢を見ていたのか?と恵に聞かれた祐三は体験した出来事を順を追って話します。ここのシーン、ふたりは言葉を発しなくてジェスチャーだけで伝えて物語をダイジェスト的に振り返っていくのがなんだかとっても尊い時間に感じたし、話し込んでいつのまにかオレンジ色の夕焼けに包まれた病室で過ごす2人が堪らなく幸せそうで、ナイホスのなかでいちばん感動的なシーンだったなあ。祐三が最後にしたお願いごとを知った恵はどれだけ幸せだったんだろう。

照れくさくなった恵が一度病室を抜けます。おもむろにベッドをめくるとへその緒が、タンスの上には『ブラックタイガーせんしゃ』と描かれた色紙が置いてありました。これは本当に夢だったのか?現実だったのか?混乱する祐三のワンショットで物語は幕を下ろします。

 

 

いやあ、面白かった!観劇をすればするほど面白くて。なんで1週間しかないんだコノヤローて5億回くらい思った。本編のあとBecause Valentineでエンディングを飾るんだけど、和田くんやっぱりアイドルだなああああああああああああ(号泣)和田くんという人間、憑依型の演技を終えたあとのカテコはふだんより2段階くらいほわほわのやわやわになるんだけど、演技から可愛らしい曲のダンスに切り替わるスイッチがあることを知ってますます和田くんだいすきになった。もちろんカテコはほわほわのやわやわのもにょもにょになっていた。かわいいです。恵役のしおんさんもインライで話してたけど、踊り出した瞬間、すごく輝いていてアイドルオーラ全開だったのが最高に嬉しかった!これだよこれ、これが見たかった!「年に一度のとびきりのlovely day」で人差し指を客席に向けながらウインクするのが本当に本当に本当にかわいくて可愛くて天才で!やっぱり歌って踊る和田くんがもっとたくさん観たいよー!!!!のきもちになったね。

 

 

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ナイホス初日はお得な切符を使って岩手までランチに行ってきたよ。途中で寄った酒蔵におっきな和太鼓があって、えー!わだくんじゃーん🎶てほくほくして

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お土産にサムシングブルーっていう水色のクラフトビールとショコラスタウトっていう限定の黒ビールを選んだんだけど、以前はバレンタインセットと銘打って販売されていたことを知り、えー!ナイホスじゃーん🎶てるんるんした思い出。意図せずナイホスちっくなぷち旅行になって嬉しくなったおさしみちゃんでした。

 

 

 

 

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ところでさ(まだ喋るんかい)、なんで魔界の王を産むことになったのが祐三だったんだろうね?舞台は想像妊娠したところから始まるじゃない?お腹が大きくなってこりゃおかしいと言われて入院する→入院中に王子を産む→試練→最後の願い…と続いて、恵が幸せに生きるためには祐三の存在が必要不可欠だから(命と引き換えが条件だったけど)祐三は怪我をして入院している世界線に落ち着くわけだけど。

おさしみちゃんの想像だと、もともと入院したきっかけは左腕を怪我したことで、入院先の病室が6階の66号室だったことが祐三と魔界を繋ぐきっかけになったんじゃ無いかなーと思っていて。一般病棟ではなく、隔離病棟に入れられたのも“拳銃の暴発による怪我”っていう日常ではありえない不穏な状況だったからだと推測できるし。6は聖書において不完全な数字らしく、それが3つも並んだ666は悪魔の数字と呼ばれとにかく不吉の象徴らしい。王子が人間界にいくタイミングでたまたまその病室に入院したから祐三が選ばれて、悪夢のような(実際にはハートフルな)出来事に巻き込まれていったのかなあ…なんて。

どこからどこまでが現実なのか…はたまた全部夢だったのか…ぐるぐる考えるとキリがないけど、すべてを闇の中に放り投げるのはもったいなかったので一応書き残してみました。

 

登場人物みんなが優しい心を持ったあったかい物語が素敵だったし、またいつか祐三とブラ戦が再会できる世界線におさしみちゃんも立ち会えたらいいな。